お蕎麦と仏教(2017年9月7日)
今日9月7日の誕生花に「ハマナス」や「クロユリ」の他、「ソバ」がありました。
全国の蕎麦畑では白い清楚な花が咲き、清々しい景色が繰り広げられます。
また、そばの花言葉は「愛らしさ」となっています。
そもそも蕎麦は天台宗の宗祖、伝教大師最澄が805年に唐(中国)から持ち帰ったのが始まりとか。
因みに余談ですが当寺・臨済宗の開祖栄西は宗(唐の次の時代)からお茶の種を持ち帰り、日本にお茶を広めた方と言われています。
お茶は中国では修行の時に眠りを覚ますために飲んでいました。
話を蕎麦に戻しまして、真言宗の僧侶は修行中、五穀(稲、麦、あわ、きび、豆)を断ち、尚且つ火食・肉食も断たなければならなかったことから、五穀に含まれていない、火を通さなくてもお腹をこわさない、粉を水で溶いて食べることができる「蕎麦」は大変重宝されたそうです。
これから新そばも出回り、一段と美味しくなる「そば」をいただく時は、仏教と深い関係にある事に思いをはせて、手軽で栄養価の高い蕎麦を食べて細く長く、元気で過ごしたいものですね。
皆さま夏の疲れが出ませんように、くれぐれもご自愛ください。