お彼岸とおはぎ(2018年9月27日)
ぐずついた空模様でしたが、沢山の方がお参りに見えた
秋のお彼岸は昨日で明けました。
納骨堂には多くのお花と「おはぎ」のお供がありました。
そこで今更ですが、お彼岸とは?
仏教の教えには、ほどほどが良いという「中道」という考え方があって、
お彼岸の中日にあたる春分の日と秋分の日は昼夜の長さが同じになり、
暑くもなく寒くもないほどほどの季節です。
また太陽が真西に沈む時期なので、
西方極楽浄土におられる阿弥陀仏を拝むのにふさわしいと考えられ、
次第に人々の中で「浄土をしのぶ日」
「あの世にいる故人や祖先をしのぶ日」として定着していったようです。
さて、どうしてお彼岸に「おはぎ」をいただくようになったかご存知ですか?
おはぎに用いる「小豆」の赤色には、
災難が降りかからないようにする魔除けの効果があると信じられ、
邪気を払う食べ物として食べられていて、
それが先祖供養と結びついたと言われています。
春のお彼岸は、この時期に咲く牡丹の花から「ぼた餅」と言い、
秋は萩の花が咲く時期なので「おはぎ」となったそうです。
そして秋に収穫される小豆は皮も柔らかいので粒あんにして、
春は、冬を越した小豆を使うことになるので、
硬くなった皮を除いて使うため、こしあんになったとか。
現在では技術が向上し春秋季節の関係なく、
両方のあんが作れるのでどちらでもいいのでしょうね。
ちなみに「ぼた餅」は牡丹の花のように《丸く大きく》作って、
「おはぎ」は可憐な萩の花に見立てて《小さく長め》に作られているようです。
おはぎ一つ取っても奥が深いものですね。
皆さん、お供えから下げたおはぎは有難くいただくことにいたしましょう。
そうそう、華麗な牡丹の花が実相寺納骨堂の4階に咲いています!
(親子壇と申します)