れんげのごとく(2024年7月5日)
暑い日が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが
実相寺のご住職は大きな鉢に蓮の花を育てております。
お陰様で今年も綺麗に咲きました。
蓮の花は蓮華と呼ばれ
青山霊廟(納骨堂)の家族壇にも描かれており
仏教のお花として大切に扱われています。
蓮の花に例えた「蓮華の五徳」(れんげのごとく)という仏教の教えがあります。
淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)
どんなに厳しい環境にいても清らかに生きましょう。
一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)
唯一無二の自分を大切にしましょう。
花果同時の徳(かかどうじのとく)
仏の心を大切に育てていきましょう。
一花多果の徳(いっかたかのとく)
花を咲かせて、たくさんの人々を幸せにできるようにしましょう。
中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)
欲に支配されず、真っ直ぐに生きましょう。
泥水の沼や池の中から真っ直ぐ茎を伸ばし、
その先に綺麗な花を咲かせる蓮ですが
じつは綺麗な水では育たないそうです。
実相寺のご住職が大輪の花を咲かせるには、
あえて濁った水を吸わせないと…と言いながら
蓮の鉢を手で混ぜていたのを思い出します。
大輪とは言わずとも自分が美しいと思える花をいつか咲かせたいものです。
私達もすべてを糧に精進してまいりますので
どうぞ今後とも宜しくお願いいたします。
※本当に暑い日が続きますので
こまめな水分補給など行い熱中症には十分にお気をつけ下さいませ。