実相寺のお雛様(2月17日)
今年も実相寺の応接室に、可愛いお雛様が飾られました。
綺麗に並んだお雛様を見ていると、春がすぐそこまで
来ているようなホンワカと温かな気持ちになります。
さて、ひな人形を飾る時期やしまう時期について諸説ありますが
立春から2月中旬にかけて飾るとよいとされています。
うっかり遅くなったとしても、雛祭りの一週間前までには
済ませたいものです。(旧暦で行う地方や、新暦で出して旧暦まで飾る
など地方によって異なる場合があるので、地方の習慣は確認してください)
季節の節目となるこの行事は、暦の上では節分の翌日の「立春」
(今年は2月4日でした)が目処となり、豆まきで厄を払い清めた後で
春を迎え、そしてお雛様を飾るという事なのですね。
3月3日が終わったら片付ける地方が多いのですが、
旧暦まで続けて飾る地域もあります。
2週間を目安に、新暦なら3月中頃まで、旧暦なら4月中頃までの
「天気の良い日」を選んで収納することをお薦めします。
ひな人形に使われている絹にとって、大敵の湿気を避けることが
大切との理由からです。
なお、「早く仕舞わないと娘の婚期が遅れる」と言われたりしますが
神道や陰陽道・六道・仏教思想などに基づいた明確な根拠は「無い」そうです。
ただ季節の節目が変わっているのに、出しっぱなしにするルーズさへの
戒めといった教訓的なことや、その子の厄を引き受けてくれるひな人形を
いつまでも出しておくと厄が戻ってきてしまう、という意味合いからだそうです。
どちらにしても、やわらかな春風が「春の嵐」となる前に仕舞ってあげましょう。