〇〇様は、ガンで余命宣告をうけており
「もうその日から何カ月も過ぎているけど…」と笑いながら
生前にご契約をされたご利用者様です。

咳をしならがらも最後までタバコを辞めることがなかったオジサンです。
お子さんが言っても辞めないのだから私が言ってやめる訳がありません。

生前契約を考えた一番の理由は「家族がちょっと複雑で…」と　やはり
『子供達には迷惑は掛けたくない』との理由からでした。

勿論、私達の出来るサポートはさせていただきました。
葬儀社さんと事前相談(費用見積もり)をして、戒名・納骨法要のお布施まで
ご本人が全て事前に用意し、子供達に迷惑どころか手間をかけることなく
静かに旅立たれました。

葬儀社さんから聞いて驚きましたが、
思い出コーナーに飾るアルバムまで
自ら作成し自宅に用意されていたそうです。

最後の最後までご家族のことを一番に思い
ここまで出来るなんて、本当に尊敬します。

最後お会いした時に微笑みならが

「余命宣告を受けるの悪くないよ、
　おかげで子供達とじっくり話をして解りあえることができたからね～」っと

孫を抱いて撮った写真を自慢げに見せてくれた事を
今でも鮮明に思い出します。

昨日、実相寺本堂(納骨堂)にて、〇〇様の
四十九日・納骨法要を執り行いました。

僭越ながら故人様と共に、これからのご遺族の幸せと
お孫さんの成長を見守っていきたいと思います。

〇〇様のご冥福を心よりお祈りいたします。