お盆の意味は?(2017年7月12日)
梅雨明け間近の今日この頃、明日はお盆の入りですね。さて改めてこの「お盆」について調べてみました。
「お盆」とは、亡くなった人の霊が家族の元へ帰ってくる期間をいい、仏教行事の盂蘭盆会が由来となっています。
この「うらぼん」は仏教用語であるサンスクリット語の「ウランバーナ(倒懸)」から転じたもので、倒懸(逆さ吊り)の苦しみを受けている死者を供養するための行事でした。
昔、お釈迦様の弟子の1人である目連尊者が、自分の亡母が極楽に行けずに「餓鬼道」という所で飢えに苦しんでいることを知って、お釈迦様に相談したところ「7月15日に多くの食べ物や供物をささげて供養をすれば救われる」と諭されました。
お釈迦様の教えの通りにしたところ、母親は無事に往生できたというものです。
この事からお盆は供物をささげ祖先を供養する行事として、現代に伝わっています。
※我が家の盆飾り
今年新盆(初盆)を迎えるお宅では、故人が迷わず家に帰って来られるように提灯を飾り、精霊棚にはキュウリの馬やナスの牛の準備など、されていますでしょうか?
因みに余談ですが、「新盆」とは亡くなった後に来る最初のお盆ではなく、四十九日の忌明け後に迎える最初のお盆をいいます。
ですから忌中にお盆を迎えた場合は新盆・初盆は来年のお盆になるのでご注意くださいませ。